2011年 03月 31日 ( 2 )

放射能対策(2)~被曝量計算と人体への影響

報道でよく耳にする「マイクロシーベルト」という言葉ですが、
文部科学省などから発表される数値は1時間あたりの放射線量を
表しています。

政府の発表では「直ちに人体に影響が出るレベルではない。」と
繰り返し言っていますが、この「直ちに」という言葉が気になります。

自分が住んでいる地域がどの程度安全なのかは誰もが気になるところですが、それを判断するには長期的な視点が必要です。

例えば、昨日(30日)の東京(新宿区)の6時~7時の1時間あたりの
放射線量は約0.105マイクロシーベルトでした。

1日の被曝量に換算すると、0.105×24(h)=2.52マイクロシーベルト
それが1ヶ月続くとすれば、2.52×30(日)=75.6マイクロシーベルト
となります。

この数値は安全なのかどうなのか?と判断するときに、あわせて
考えなくてはならないのが

①放射線の放出はいつまで続くのか、そのレベルの推移は?
②数値は屋外にいた場合だが、屋内にいればどの程度軽減されるのか?
③食品や水など、大気以外の要因(内部被曝)も含めて被曝をどのように
計算すればいいのか?
などがあると思います。

①放出がいつまで続くのかについては米ニューヨークタイムズより
数ヶ月続く可能性が指摘されています。

仮に放出は止まったとしても、半減期の問題があります。
福島第1原発の周辺地域を中心に基準値を超える数値が報告されている
放射性ヨウ素131の半減期は8・0日、放射性セシウム137は30.1年とされています。
放射性物質ごとに半減期は大きく異なり、プルトニウム239は2万4千年、
ウラン238は45億年と気が遠くなるほど長い年数がかかります。

そして放射線量のこれからの推移についてですが徐々に減っていき、
「40日で約10分の1」になるという考え方があります。

②原子力安全委員会がまとめた資料
「原子力施設等の防災対策について」の付属資料8(93ページ)
「屋内退避等の有効性について」に屋内退避等の有効性について書かれています。

そこに示された被ばくの低減係数によると、
屋外:1.0
自動車内:1.0
木造家屋:0.9
石造り建物:0.6
木造家屋の地下室:0.6
石造り建物の地下室:0.4
大きなコンクリート建物(扉及び窓から離れた場合):0.2
となっています。
(中部大学の武田教授は換気などで大気が取り入れられることを考慮して1/2=0.5としています。)

中部大学の武田邦彦教授の記事に外部被曝と内部被曝を合わせた
計算が取り上げられています。
それによると、内部被曝は外部被曝の3倍になるとされています。

以上3点を合わせて考えると、おおまかではありますがこの一年間の平均を「今発表されている放射線量×0.6」と考えることができるようです。

★例えば、先の東京の数値0.105をもとに計算すると、
0.105×0.6=0.063マイクロシーベルト(1時間あたり)
0.063×24=1.152マイクロシーベルト(1日あたり)
1.152×365=551.88マイクロシーベルト(1年あたり)となります。
(ちなみに1000マイクロシーベルト=1ミリシーベルトです。)

放射線量と人体への影響はこちらの表にわかりやすく示されています。

先ほどの年間551.88マイクロシーベルト(約0.55ミリシーベルト)を
この表に当てはめて考えてみると、一般の人々が一年間にさらされてよい
放射能の限度(1ミリシーベルト)を下回っていることが分かります。

あくまでこれは東京の数値です。
お住まいの地域の放射線量の数値に合わせて、上記の★を参考に計算していただけることをお勧めします。

放射線量は、主な都市はこちらから、もっと詳しく知りたい方は検索サイトで「○○市 放射線量」と入力して調べていただけたらと思います。

計算や難しい話ばかりが続きましたが、次回は被曝をどうしたら
少なくしていけるのかを具体的に考えていきたいと思います。

(参考リンク)
●文部科学省発表放射線モニタリング(放射線量)
http://eq.wide.ad.jp/
●原子力施設等の防災対策について(屋内被曝の軽減係数)http://www.nsc.go.jp/shinsashishin/pdf/history/59-15.pdf
●人体に対する放射線の影響
http://kyuujin777.blog93.fc2.com/blog-entry-68.html
http://www.enecho.meti.go.jp/rw/hlw/qa/pdf/sanko02.pdf#search='放射線 人体 影響'
●放射性物質の「半減期」とは何か
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110326/dst11032600390003-n1.htm
●武田邦彦教授の原発に関する記事
http://takedanet.com/

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被災地の方々、そして日本の皆さんすべてが
一日も早く安心した毎日を過ごせますように…。


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by grandbleu2010 | 2011-03-31 14:05 | 日々のこと

放射能対策(1)~はじめに

震災からもうすぐ3週間が経とうとしています。

被災地で落ち着きなどという言葉から程遠い厳しい現実が続く中、
直接の被災を免れた人たちは皆「自分には何ができるだろう…。」
と自問自答の3週間だったことと思います。

かく言う私も、関西に住み停電や極端な物資や燃料の不足という
「痛みわけ」もできず、無力感から悶々と過ごす3週間でした。

被災地の現状に加えて特に気になっていたこと…。
それは原発の動向、そして放射能の影響です。

東北や関東の方々、とくに小さいお子さんをもった親さんや妊婦さんは
不安な日々をすごされているのでは…。
既にお子さんを連れて西に避難されている方もいらっしゃるようですし、
残って不安を抱えながら生活されている方々のストレスを思うと
じっとしていられない気持ちに駆られます。

手のかかる小さいお子さんさんがいらっしゃると情報収集をする時間も
限られます。
しかもテレビなどから受動的に受けるメッセージだけでは
自分のおかれている状況の理解、そしてどう対策していったらいいのか
検討するには不十分すぎると感じています。

放射能の専門家でもない私がこのような記事を書いてもいいのだろうか…。
ここ数日ずっと悩んでいました。
それでもこの重要な時期に一人でも参考になると思って下さる方が
いらっしゃればと自分を奮いたたせ記事にすることに決めました。

専門家ではない私ですので、個人的な意見は極力織り込まないようにし、
情報元のリンク先をつけますので、そちらも読んでいただきながら
参考にしていただけたらと思っています。

次回から放射能の影響、被曝量の計算方法、その対策など
具体的なことを書いていきます。
ご興味がおありになる方は、どうぞご覧ください。

(専門家ではない私の記事に不愉快だと思われる方は
素通りしていただけますよう、よろしくお願いいたします。)


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by grandbleu2010 | 2011-03-31 11:33 | 日々のこと